【2019年度版】BLEの基礎技術と活用例コンテンツ 12 選

皆さま、明けましておめでとうございます。
マーケティング担当の金尾です。
今年もどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
さて、2020年の一発目の記事は 2019 年中に紹介した BLE(Bluetooth Low Energy) 関連の基礎技術情報とそれらを活用した事例をまとめて紹介させていただきます。
ちなみに昨年の年初にも「BLE通信の基礎 – アプリ開発 – 活用例コンテンツ 10選」と題した記事を公開しましたが、こちらは特に Beacon と連携した Android や iOS アプリの開発方法が充実していますので、アプリ開発の情報が必要であればこちらも合わせてご参照ください。
今回の記事では、Beacon とセンサーを活用した例や BLE 通信のセキュリティを担保することで価値を生んだマーケティング活用例なども盛り込み、開発手法そのものよりも BLE の性質を理解した上でどういう使い方ができるのかを紹介してみたいと思います。
[主なアジェンダ]
1. BLE を活用する上での基礎情報
2. 加速度センサーを使用した活用例
3. BLE 電波の盗聴を防ぐセキュリティ実装と活用例
4. LED やスピーカーと連動させることによる活用例

BLE を活用する上での基礎情報

BLE 通信のキホンのキ

「そもそもBLEって何?」Bluetoothの技術概要
これだけは 2019 年の記事ではないのですが、BLE 通信の特徴や仕組みを押さえていただくための必須コンテンツなので取り上げさせていただきました。BLE の仕様としての「プロトコル」や「プロファイル」、「チャンネル」を理解した上で、Beacon のアドバタイズデータをスマホなどがどうやって受信し通信を確立するかといった点を紹介しています。
「Bluetooth って言葉は耳にするけど BLE は良く分からない」という方はまずはこちらの記事をご一読いただければと思います。

BLE のチャンネル構成

BLE に対応している iOS と Android のバージョンとその数

Android と iPhone : BLE 対応してないユーザー数は?
そもそもアプリ開発を行う時にどの OS のバージョンまで対応させるかは頭を悩ませるポイントの一つですよね。
その対応 OS を検討する際の参考情報の一つとして、BLE に対応していないバージョンやあまり推奨しないバージョンがどれくらい市場にあるのかを類推した内容の記事です。

Windows で BLE をハンドルする方法

Windows でも BLE を扱うことは可能か?〜できるかどうかやってみた〜
スマホのアプリではなくて、Windows 上のアプリで BLE を取り扱う方法を検証した記事です。アドバタイズを受け取るだけでなく Windows 上のアプリから Beacon 側に通信を行い Beacon に付属しているブザーを鳴らすというところまでやってみました。それぞれ検証に使用したコードも公開しているので、参考になればと思います。

ブザーを鳴らすことに成功したアプリの画面

BLE だけでなく、LPWA や GPS などと連携した位置情報の活用

BLE, GPS, LoRaをフル活用した IoTプラットフォーム “BLEAD-WAN” の紹介
これは弊社の提供している位置情報を活用する際のプラットフォーム サービスの紹介になりますが、いろいろな通信技術を活用する例としても参考になるかと思います。それぞれの通信特性を活かし、どう仕組みとして組み込んでいくと良いかイメージできると思います。

仕組みの概要

加速度センサーを使用した活用例

加速度センサー内蔵 Beacon 概要

加速度センサーを内蔵したビーコンの仕組みと活用事例
弊社の加速度センサーを内蔵した Beacon 製品「BLEAD-TSH」を例に概要を紹介しています。

速度変化値のアドバタイズ

センサーデータのアドバタイズフォーマット

【家庭で使える!? Beaconアプリづくりにチャレンジ】BLEAD-TSHで遊ぼう!編 第1回
加速度センサー内蔵の Beacon が発しているアドバタイズデータの詳細を解説しています。先の記事と合わせて読んでいただくと理解が深まると思います。

加速度センサーの活用例① サイコロ型 IoT デバイス

BLEAD-TSHで遊ぼう!【作例集 サイコロ型IoTデバイス編】
スポンジ製のサイコロの中に加速度センサー内蔵 Beacon を埋め込み、加速度の XYZ 軸のデータから出た目をアプリに表示させるものです。この記事には続編があり、そちらでは「サイコロトーク」に使えるアプリを紹介しています。

加速度センサーの活用例② 筋トレカウンター

BLEAD-TSHで遊ぼう!【作例集 筋トレカウンター編】
続いては、加速度センサーをダンベルに取り付けて持ち上げた回数を自動的にカウントしてくれるアプリの紹介です。

加速度センサーの活用例③ モーターの無線遠隔制御

BLEAD-TSHで遊ぼう!【作例集 モーターの無線遠隔制御編】
加速度センサーの活用例の最後は、モーターで走る車や電車などのおもちゃを 加速度センサーを利用して Beacon リモコンで操作する例です。加速度センサーの傾きの度合いでおもちゃの走る速度を可変することができるようになっています。

BLE 電波の盗聴を防ぐセキュリティ実装と活用例

セキュリティの概要

ビーコンを活用したセキュリティ機能
BLE 通信の仕組みはシンプルであるからこそ対策を施さないと盗聴され、そのデータをもとに複製し不正利用をされてしまう可能性があります。その仕組みの概要を紹介しています。

セキュアであるからこそ価値が出るキャンペーン活用例

ビーコンを活用したキャンペーン事例〜来場者を識別し限定特典を付与〜
ゲームのファンの方々を対象としたリアルイベントの会場で、セキュリティ機能を使い来場者だけに特典を付与するキャンペーンを行った例です。「来店ポイント」のような金銭メリットが発生する場合や、この例のように「ファンの方の満足度を上げる」取り組みを行う場合は特にセキュアにすることの価値が高まります。

仕組みの概要

LED やスピーカーと連動させることによる活用例

ホテルのクロークで預かった荷物を素早く発見できる

お預かりした荷物を音と光で素早く確認!ホテルでのビーコン活用例
Beacon は加速度や温度などのセンサー類と連携させるだけでなく、LED やスピーカーなどと連携させることでも力を発揮するシーンがあります。この活用例では、荷物と Beacon をあらかじめ紐付けておき、必要な際に手元のアプリを操作することでその荷物の場所を素早く発見できるようになっています。ちなみに、このアプリはストアで公開しています(活用するには別途専用の Beacon が必要となります)。
[iOS] / [Android]

仕組みの概要

最後に

2020 年も引き続きいろいろなシーンで活用いただけるよう取り組み、ご紹介できる内容については積極的にこちらのブログでも記事化していきたいと考えています。
ご紹介した内容について「もう少し詳しく聞きたい」などのご要望がありましたら、以下のメールアドレス宛にお気軽にご連絡いただければ嬉しいです。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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