2020年の発売以降、さまざまなモノ探しのシーンで活用いただいてきた「BLEAD-SL」をバージョンアップし、「BLEAD-SL Ver.2」として2026年1月から新たに販売開始することになりました。
これまでは変更できなかったスピーカーの音量を変えることができるようになったり、ブザー音の種類も選べるようになったりとそのほか色々と改良を加えているのですが、詳しくは「BLEAD製品 特設サイト」をご参照ください。
さて、このBLEAD-SL Ver.2はBLEモジュール自身も自社開発したものを使用していることもあり、そもそもの通信機能がどのくらい改善されたのかを検証してみたので、その検証模様も含めご紹介したいと思います。
基本設定時の検証(電波レベル-4dBmの場合)
通信距離の検証には見晴らしの良い場所が必要です。今回は弊社のオフィスからほど近くにある大井ふ頭中央海浜公園で実施しました。

検証方法は、まず基準点にBLEAD-SL Ver.2(以下、BLEAD-SL)を持った人間が立ち、そこからBLEAD-SLと接続する専用アプリ「BLEAD Buzzer」がインストールされたスマートフォン(iOS, Android)を持った測定者が5m単位で離れながらBLEAD-SLを実行し、BLEAD-SLが動作するか(音と光が鳴動するか)を検証しました。

BLEAD-SLの電波レベル(強度)の基本設定は-4dBmとなっており、旧製品の基本設定値(0dBm)より弱めに設定されているのですが、まずは旧製品の基本設定値の際の到達距離(35m)から計測を始めました。
すると全く問題なく動作したので、次に旧製品の最大到達距離の60m(旧製品の設定値:4dBm)から検証を継続してみることにしました。
結果としては、60mではAndroidもiPhoneも動作したのですが、65mの段階でAndroidのスマートフォン(Pixel 10 Pro xl)は動作せず、iPhone(iPhone12 mini)は動作したものの70mでは動作しませんでした。なので、基本設定においては少なくとも60mの距離ではAndroidもiOSも動作可能なことが分かりました。
(とはいえ、この挙動はOS依存ではなく端末(機種)の性能にも依存します)
最大設定時の検証(電波レベル8dBmの場合)
続いて、電波レベルを最大設定値(8dBm)にした場合の検証も行いました(旧製品の最大設定値は4dBmでしたが、その際は約60mが最大到達距離でした)。
基本設定値の65mから地道に5mごとに計測を続けたところ、iOS, Android共に150mの地点まで接続することができました。

正直なところこんな長い距離で使用するシーンがあるのか?と思わなくもないのですが、少なくとも音はかろうじて聞き取れる状況だったようですので、使える状況ではあるようです。
BLEAD Buzzerを使わずにシステムと連携する方法
BLEAD-SLは、お客様のシステムやアプリと連携できるようAPIの提供も行っています。
ご希望の方は以下のページの「お問い合わせ」からご連絡いただければご相談させていただきます。
https://blead.net/products/blead-sl
BLEAD-SLの販売開始は来年の1月からになりますが、ご要望がありましたら同じく上記リンク内の「お問い合わせ」よりご連絡いただければと思っております。







