アジャイル ~壁を乗り越える~【第3回 壁を乗り越える】

はじめに

アジャイルやってます。
アジャイルには「アンチパターン」と呼ばれるものがあります。

アンチパターン

アジャイルのプラクティスに沿っていない行動はおおむねアンチパターンであり、プロジェクトが失敗しやすくなる原因となります。
例えばリモートワーク
これは
「情報を伝えるもっとも効率的で効果的な方法は Face To Face での対話」
というアジャイル宣言の原則に反するものです。
アンチパターンは避けられるなら避けたほうが良いです。
でも、塵一つ落ちていない道を走ることができるのは稀です。
現実にはお金や人材をはじめ多くの壁があります。

私たちの状況について

もともと他の拠点にいたメンバーが集まってチームアップしてから6か月、宿泊費などの都合によりチームが2人(東京)と3人(他県)に拠点分断されることになりました。
あらかじめ事前対策をしていたのですが、分断後どうしてもコミュニケーションに難があり、時間をかけて対策を取ってきました。

対策は?

私たちのチームは、具体的には以下の対策を行いました。
拠点分断でFace to Faceできない。KPTはポストイットからツール化する。情報共有事項はチャットに残す。情報共有事項でも重要なことはWikiに転記して集約する。テレビ会議で一日中つなぎっぱなしにする。リモートでも雑談する。多拠点同士でペアプロする。たまに出張してFace to Faceで話をして、昼食会や飲み会をする。雑談とは逆に、開発集中時間をとる。
また、分断前から行っている「手順のドキュメント化」はリモート環境でも十分効果的でした。
もちろんこれは私たちのチームの対策で、チームの数だけ対策があります。

効果

「リモートでアジャイルを」という壁を乗り越えたら、多くのメリットがありました。
今、世の中的にリモートワークで苦労されている方も多いと思うのですが、私たちのチームは効率を落とさずに開発が続けられています。
場所を選ばないため、人も集めやすいのも良いですね。

おわりに

「壁というものは、超えられる人にしかやってこない。」という言葉があって、
乗り越えて成長していけば、その先に見える景色はきっと美しいはず!
…と思っていたら、もっともっと高い壁だったりもするのですが、それでも成長していけるのは素敵なことですね。
アジャイル~壁を乗り越える~ 【第1回 導入編】
アジャイル~壁を乗り越える~ 【第2回 改善のフレームワーク】

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