Raspberry Pi CM4 のセットアップ

今回はまっさらな Raspberry Pi CM4(Compute Module 4)を IO Board に載せて OS 起動するところまでの手順を解説します。

Raspberry Pi CM4 ですが簡単に言うと Raspberry Pi 4 の組み込み向けのものになります。

Raspberry Pi CM4 は単体では動作せず組み込む先から電源や各種 I/O を取得します。
今回はこれの eMMC 付きのものを入手し、評価用の別売りの IO Board で OS 起動するところまでのメモとなります。

購入したもの

まず今回購入したものは下記となります(リンクは購入サイトのリンクではないです)。

・Raspberry Pi CM4
https://www.raspberrypi.org/products/compute-module-4/

・IO Board
https://www.raspberrypi.org/products/compute-module-4-io-board/

また別途電源アダプタが必要になります。今回の記事では社内をあさって出てきた SATA-USB 変換の電源アダプタが丁度良かったのでそれを使用しています。

CM3 で書き込みを行ったことがある方はご存知だと思いますが、書き込み手順は以下の通りとなります。

  1. OS 書き込み用のツールを Windows 10 にインストール
  2. CM4 を USB で PC(Windows 10)に接続
  3. rpiboot(Windows 用のアプリケーション)を起動し CM4 を Windows 10 で認識可能にする
  4. Rapberry Pi Imager から CM4 に OS を書き込み

手順 1

まずは必要なツールを Windows にインストールします。
CM4 を Windows で認識させるために rpiboot をインストール。
下記 url から rpiboot_setup.exe を引っ張って来ます。
https://github.com/raspberrypi/usbboot/tree/master/win32

でセットアップを起動、特にこだわりは無いのでデフォルトでインストールまでします。

それと Raspberry Pi 4 をインストールした事がある方ならご存知だと思いますが、Raspberry Pi Imager をインストールします。
https://www.raspberrypi.com/software/

こちらは特に選択肢なし、デフォルトでインストールします。

手順 2

PC と CM4 を載せた IO ボードを USB で接続します。

こんな感じです。
左側のオレンジ色のが OS を書き込む用の PC と接続する microUSB です。
電源も入ったし、OS を PC(Windows10)から USB 経由で書き込みます。

手順 3

では CM4 を PC に認識させるために rpiboot を起動、

???

このまま動かず。あるうぇ?

Google で検索して色々とセットアップ手順動画とかを見てみると・・・。
IO ボードにジャンパピン刺せと。

ジャンパピン付属してねぇし。
要はショートさせれば良いんでしょ、って事で、

ワニ口でショート!

で、

無事に認識しました。

CM3 と IO ボードの時はこんな事無かったのに・・・。

手順 4

ここまでくれば、後は Raspberry Pi Imager から OS をインストールです。

今回は 64bit を入れたいので、イメージを別途ダウンロードしてそれをインストールします。

後は WRITE を押してしばらく待つと OS のセットアップ完了です!

やった出来た! RaspberryPi で遊ぶぞ仕事するぞ!
早速 IO ボードから HDMI でモニタに繋いで、USB キーボード繋いでいつもの Raspberry Pi の ID でログイン・・・。

ん???

キーボード効かない・・・。
キーボード壊れた???
別のキーボードに差し替えても事象変わらず・・・。
この IO ボード不良品???

そら不良品に当たる可能性もあるけど、いままで不良品に当たった事は皆無。外国製ですが世の中の製造業なめちゃいけません。
という訳、いろいろと調べてみます。

結果、結構あっさり判明、IO ボードの USB を動かすには config に追記する必要があるようです。
IO ボードを USB で PC に再度接続して rpiboot を起動してドライブ名「boot」のディスクの中を確認、

この config.txt ファイルに
「dtoverlay=dwc2,dr_mode=host」
を追記します。

こんな感じに最後に追加、これで無事に USB キーボード動きました。

後は何ら普通の Raspberry Pi 4 と変わらないです。
Raspberry Pi CM4 を試してみるときのご参考になればと思います。

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