2018年の出展したIT系イベント振り返り

この記事は「Houwa System Design Advent Calendar 2018」の11日目の記事です。
こんにちは、マーケティング担当の金尾です。
いよいよ2018年も残すところ2週間となりましたね。
実質的には今週で仕事納めなんて人もおられると思いますが、やけに寒い日が続いているので体調を崩さぬよう気を抜かずに頑張って行きましょう!
さて、今日は今年一年で弊社が出展したイベントで紹介したコンテンツを改めて振り返ってみたいと思います。
来年に向けても何か気になるネタが見つかるようならと思っています!

Developers Summit 2018 – 会議室ソリューション”Flick On”

今年の一発目の出展は、2月に毎年行われているDevelopers Summitでした。
この際に初めてお披露目したのが、弊社の会議室ソリューション “Flick On(フリック オン)“でした。
これはBeacon内蔵の会議プレートを使って会議室の実際の使用状況を管理し、「幽霊会議(予約はされているのに実際は使用していない会議室)」を削減したり「実際の利用状況をデータで把握することで部屋の拡張などのリソースプランニング」に役立てていただくソリューションです。
電池で駆動するBeaconを使用することで追加の敷設工事など発生させず、また既存のグループウェアを使用できるのでユーザーの方々に新しく何かを覚えてもらう必要がないため、安価ですぐに使用を開始いただける特徴があります。
Developers Summitは開発者の方々が集まる場なのでどういう反応をいただけるのか少し不安ではありましたが、Beaconを使った仕組みを含め多くの方に興味を持っていただくことができました。
その際に「プレートのサイズが少し大きいね」というフィードバックをいただいたことで、その後改良を加え現時点ではかなり省スペースなサイズになりました。

こういう具体的なフィードバックを得られる機会としてもイベントは重要な場だと改めて思わされたイベントでした!

Developers SummitおよびFlick Onに関連するリンク
デブサミ2018に出展してきました!
IoTを上手に活用する仕組み〜Flick Onによる意識しないIoT

リテールテック JAPAN 2018 – ワインのボトルにBeaconを取り付けたら?

3月に開催されたリテールテックでは、弊社のブースではなく提携パートナーとしても協力させていただいているGMOクラウドさんのブースのデモを共同制作させていただきました。
この時はリテールショップでの利用シナリオとして、「対象の商品をお客様が手に取ると、その商品に関する情報を近くのタブレットの画面上に表示させる」というものと、「対象商品が何回手に取られたかをカウントして表示させる」という内容のデモを行いました。
今回はワインを対象商品としてデモを組み上げましたが、仕組みとしてはまず加速度センサー付きのBeaconをワインの首にぶら下げておき、お客様が手にとった際に振動で検知し、その情報をBeacon経由でシステムと連動し、リアルタイムで「商品情報をタブレットに表示」と「手にとった回数を電子ペーパーに表示」の両方を行いました。

矢印の先にあるのが加速度センサー付きのBeacon

ワインを手に取ると、右側のタブレットに情報が表示されます

手にとった回数の情報は表示させなくてもデータとして取得しておくことでマーケティングデータとしても活用できますが、今回は「ピックアップ対決」として赤ワインと白ワインのどちらが人気か?がわかるようにお客様に見えるように表示しました。
これはこれでお客様の選択を支援することができるので、良い使い方ですね。
またタブレットには「ワインの産地や味の特徴」などを表示したものでしたが、商品そのものではなく「関連する商品のオススメ情報」などを表示させてクロスセルを狙うという使い方もできそうです。
仕組みは一つでも発想次第で活用方法を発展させられるIoTの良い活用例だったのではないかと思います。

リテールテック出展内容に関連するリンク
ワインのボトルに加速度センサー付きBeacon(ビーコン)を取り付けてみた!
加速度センサー対応 Beacon “BLEAD-TSH”

Location Business Japan 2018 – さまざまなBLE活用方法

今年一番念入りに準備をして望んだのが、Interop併設のLocation Business Japanでした。
3日間という長めの会期(準備含めると4日間)だったことと、おかげさまでひっきり無しでお客様にご来場いただけたので、終わったときにはこれまでになくヘトヘトでしたが、得るものもとても多かったイベントでした。
ともあれ、ここでは3m x 6mの大きさのブースを以下の4つのエリア構成でご紹介させていただきました。

  • KIRIN Tappiness(タピネス)エリア
  • Beacon製品 エリア
  • 会議室ソリューション エリア
  • IoTソリューション エリア

それぞれをここで紹介することはしませんが、まず何と言ってもキリンさんが展開しているTappinessの自動販売機を展示できたことが多くのお客様をブースに誘引できた一つの大きな要因でした。
このサービスの詳細は公式サイトをご確認いただければと思いますが、簡単に言うとこのTappinessに対応した自動販売機ではLINEアプリでポイントを貯められたりLINE Payで購入できたりするサービスです(その中の自動販売機とLINEアプリとの連携の通信部分を弊社で対応させていただいています)。

大きな自動販売機がブース内にあることで目を引く効果があるのに加え、実際にTappinessを使ってドリンクの購入体験が行える仕掛けにしたこともあって、多くの方に足を運んでいただけました(もちろん体験いただいたあと、ドリンクは差し上げました!)。
正直なところ開催前は「Tappinessだけ体験して帰ってしまう人が多かったらどうしよう」と少し不安ではあったのですが、蓋を空けてみると全くそんなことはなく、体験後に他のエリアまで付き添ってお話を続けさせていただくことが多かったです。
さらに、その他にも「音と光で場所を通知してくれる」【所在確認ソリューション】や「ある特定のエリアだけで写真や動画コンテンツを閲覧できる」【エリア限定 閲覧制限ソリューション】などこちらもデモを紹介するだけでなく、実際にお客様自身で体験できる内容を多く用意できたのも良い反応をいただけた理由なのだろうと思っています。

LEDの光と音で通知してくれるBeacon

ブース対応をされたことのある方には分かるかもしれませんが、体験型のコンテンツを展示するとお客様一人あたりに対応する時間が多く取られてしまいます。なので、イベント企画側からするとリソースもかかって非効率になってしまうのではないかと思うケースも有るのですが、弊社のケースだと逆にしっかり対応することで来場者の方との会話も深くでき、次のフェーズにつながるお話を多くいただくことが出来ました。

Location Business Japanの出展に関連するリンク
6/13から開催!ロケーションビジネスジャパン2018 出展内容のご紹介!
Tappiness(タピネス)がオフィスにやってきた!
ロケーションビジネスジャパン2018へ出展しました!

Maker Fair Tokyo 2018 – ロボット制御の仕組みが分かる体験

8月には弊社のロボット部の活動として、Maker Fair Tokyoに出展してきました。
出展テーマを「小・中学生にものづくりの楽しさを伝えるロボット」として、「ロボット制御の仕組みがわかる体験」と「お家で作れる入門ロボット」の2つのロボットを展示しました。

特に「お家で作れる入門ロボット」は、最終的にロボットの鼻(?)で風船を突き刺して割ってしまうというシナリオだったので、来場した小学生の子供達に大人気でした!
弊社のビジネスに直結する話ではありませんが、メカ好きの子供が増えて行きその過程でプログラミングも学習し将来の業界を担う人材が増えてくる一助になればと思っています!

Maker Fair Tokyoの出展に関連するリンク
Maker Faire Tokyo 2018 出展レポート!
Maker Faireに展示する作品を紹介します!
ボロットの作り方 #1
ボロットの作り方 #2

かわさきロボット競技大会

このかわさきロボット競技大会は毎年弊社が支援させていただいているイベントで、具体的には大会のトーナメント表を施設内でリアルタイム共有出来る仕組みを提供させていただいています。

ラジコン型ロボットで対戦している学生さんたち

この大会は写真のような格闘技戦を行う「バトルロボット部門」だけでなく、小学3年生から中学生までを対象としてロボットの作り方の支援も受けながら取り組む「Jr.ロボット部門」なども用意されています。
25年も続いているこの伝統あるロボット競技会が「ものづくりを支える人材」を多く生み出す場として続いてほしいと思っています!

かわさきロボット競技大会に関するリンク
第25回かわさきロボット競技大会に行ってきました
当社はかわさきロボット競技大会を支援しています

Android Bazaar & Conference 2018 Autumn – ロボットを動かすワークショップ

私もコミュニティ運営委員として参画している「日本Androidの会」のイベント、Android Bazaar & Conference(通称:ABC)にはいつも何らかの形で出展しているのですが、今回はArduinoで制御するロボットのプログラミング体験ができるワークショップを行いました。

会場はいぐさの香りが漂う和室!

この秋のABCでは例年子供と一緒に来場いただく方が多いのですが、今年はいくつかの小学校の運動会と日程が重なってしまったらしく、昨年よりは少し少なめだったものの来場いただいた方々にはとても楽しんでいただけました(最近の運動会は春開催と秋開催の2パターンがあるのでイベントの日程決めには悩まされます^^;)
ワークショップで使用したドキュメントも以下のSlideShareで公開していますので、ご興味がありましたらぜひ試してみていただければと思います!

Android Bazaar & Conferenceに関連するリンク
Android Bazaar and Conference 2018 Autumnにてワークショップを行いました
Android Bazaar & Conference 2018 Springに出展してきました!

まとめ

ここで紹介したもの以外にも出展や協力させていただいたイベントは多くあるのですが、その中から6つ今回は紹介させていただきました。
お読みいただいたとおり弊社ではビジネス系の展示会イベントだけでなく技術系のコミュニティイベントにも積極的に関わらせていただいています。
この年末年始にかけても技術系のコミュニティイベントが多く開催されていますが、出展側だけでなく一参加者としても顔を出している弊社の社員が多くいるので、「芳和システムデザイン」の名前を見かけたら気軽にお声がけいただければと!
こういうリアルなイベントの場でも交流させていただく機会があると嬉しいです!

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