有志による月に一度の勉強会(マンダラート編)

こんにちは、マーケティング担当の金尾です。
芳和システムデザインでは毎月一回のペースで有志による勉強会を実施しています。
テーマは回ごとに変わるのですが、基本は最新技術の情報のキャッチアップがメインですが、たまに技術情報とは別のテーマで実施することもあります。
先月は「マンダラートを使ったアイディアソン」を実施したので、その模様を少しご紹介したいと思います。

そもそも「マンダラート」とは

私も今回の勉強会のテーマになるまで知らなかったのですが、ウィキペディアによると以下のように書かれています。

マンダラートは、発想法の一種。紙などに9つのマスを用意し、それを埋めていくという作業ルールを設けることにより、アイデアを整理・外化し、思考を深めていくことができる。今泉浩晃によって1987年に考案された。
3×3の9マスを書き、その中心のマスに考えたいことを書き込み、周りのマスにはそれに関連する事柄を埋めていく。次に周りの8マスのうち1マスを選び、そのマスの記載内容を別の紙の中心のマスに転記し、同様に繰り返す。これを何度も反復することにより、思考を深めていく。枠組みを提供することにより思考の外化を促進することができるルールであるという意味ではKJ法やマインドマップと似た特徴を持つ手法である。

Wikipedia:マンダラート 『ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典』
更新日時:2014年6月1日 (日) 12:35 URL: http://ja.wikipedia.org

文字だとイメージしにくいかもしれないのですが、要は以下のようなものを作成していきます。

「体重5kg減」という課題に対して、作成したマンダラートのサンプル

まず真ん中の3×3(9マス)の中心に据えた課題に対してその周りに解決するための要素や手段を書き込み、またそれらの記載した内容をそれぞれ3×3のマスに広げていき理解を深め具体的なアクションも洗い出していくというもののようです。
世の中には思考を整理する手法がいくつかありますが、その中の一つということですね。

テーマは「10年後に、稼げる(必要とされる)技術」

勉強会では各自「10年後に、稼げる(必要とされる)技術」というテーマに沿ってマンダラートを作ってきて、それをもとに皆でディスカッションをするという形で行いました。

私以外の人もマンダラートを書くのは初めてな人が多く、そもそもマンダラートを書き上げるだけでも一苦労なのにテーマも壮大だったので正直大変難しかったです^^;
ただ皆さんの発表を聞くと、それぞれ視点の角度や粒度が全く異なっていてとても興味深い楽しいディスカッションの時間となりました。
たとえば、中心の9マスだけを抜き出しても以下のように全く違う視点からのアプローチをしています。

左は「技術要素」を焦点に当て、右は「ビジネス要素」に焦点を当てている

なかなか興味深いですよね。もちろんこの先も展開してあり、ある段階で一致したり全くしなかったりするのですが、一緒に働いている仲間の思考が垣間見ることもできてとても有意義でした。
例えばチームビルディングの一環で、とても身近なテーマを据えてこのマンダラート作成を行っても良いのではと感じました。

マンダラート作成時のポイントらしきこと

マンダラートを書いてみて思ったのは、まず2つのアプローチ手段がありそうだということ。
一つはブレスト的に思いついたキーワードをどんどん書き出していくパターン。もう一つは中心の9マスをできるだけ粒度の高い要素で書き出し、その上で次のマスに展開していくというやり方。
前者は発散することを前提に何度も繰り返してみるとはじめに想定していなかった発見ができそうで、後者は何らかのプランを立てる上で本当に必要な要素を絞り込んでいく手段として使うと良さそうに感じました。後者の方ももちろん絞り込む過程で行ったり来たりするのですが、その過程でブラッシュアップされていきます。
それから、81マスを全部埋めようと思わないこともポイントかもしれません。埋めていく過程で課題を解決するために行えるアクションがある程度揃ったらまずはそれらを進めてみて、あるタイミングでまた最初に作成したマンダラートに立ち返ってみるとそこで新たな項目が追加されるというケースもありそうです。
さて4月に入って期が変わり、新しい仕事に取り組んでいる人、組織が変わって新しいメンバーと取り組み始めた人も多いのではないでしょうか。そんな時こそ、このマンダラートを活用できるシーンがあるかもしれませんね。
気になった人がおられましたら、ぜひトライしてみることをお勧めします!

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