こんにちは。マーケティング担当の金尾です。
ちょうど一年ほど前に「初めての動画編集でも使えた小技 〜製品紹介動画の作成〜」という記事を書いたのですが、意外にも多くの方に読んでいただいているようなので、続編としてまた小ネタを紹介したいと思います。
(前回の記事では、「ノイズの除去」「照明の補正」「画面分割」について初心者(私)でも使えた小技を紹介していますので、もしご興味があればご一読いただければ幸いです)
字幕の作成
今回は字幕(テロップ)の入れ方をご紹介したいと思います。(編集ソフトは Premiere Elements 2020 を使用します)
ちなみに弊社のビーコンを使って簡単に出席管理を行えるアプリ「BLEADだヨ!全員集合」の使い方の紹介動画を作った際にもこの小技を使いましたので、その動画の素材を使いながら解説していきます。
まず文字を入力できるようにするためには、メニューバーから[テキスト]→「新規テキスト」→「初期設定のテキスト」を選びます。
すると、「プロジェクトのアセット」の中に「タイトル 01」というアセットが追加され、同時に「ビデオ 2」のタイムライン上に「タイトル 01」が追加されます。
(確認したら「プロジェクトのアセット」は隠して作業しやすいようにしてください)
画面上で「テキストを追加」と表示されているところが文字を入力できる箇所です。
また、右側のエリアが編集メニューになっていて、フォントや色の変更などが行えるようになっています。
今回は「アプリを起動すると出席管理画面が表示されます」と文章を入力しました。
フォントを変更したい場合は、右の編集メニューの上部にある [フォント] の箇所からプルダウンメニューで選択します。「BIZ UDPゴシック」に変えてみました。
またフォントサイズは [フォント] の下の [サイズ] の箇所に数値を入力すれば変更できます。
入力したテキストの位置を変えたい場合には、編集メニューの [モード] のところを「T(テキスト入力モード)」から [カーソル(選択モード)] に変更してから、テキストの文字枠をつかみドラッグすると移動させることができます。
このままだと読みづらいので、文字の後ろに背景を入れてあげて読みやすくしたいと思います。
右側の編集メニューの上部にある [図形] タブをクリックすると、図形を挿入できるようになります。今回は四角を選んで動画の下部に大きさを調整しながら配置しました(PowerPoint で画像を挿入する時と同じような操作です)。
続いて、白地の背景に白い文字だと読めないので配置した枠の色を変えたいと思います。
先ほどの四角い図形を選んだ下に [カラー]とあるので、その横のパレットの画像をクリックすると「カラープロパティ」が立ち上がります。このパレット上で任意の色を選択して図形の色を変えることができます(今回は「黒」を選択しました)。
字幕を入れる黒枠を作ったら、その上に先ほどのテキストを配置すればよいのですが、これまでの順序で作成するとテキストの文字が黒枠よりも背面になっていて隠れてしまいます。その場合は、文字上で右クリックをして [アレンジ] → [最前面へ] を選ぶとテキストが最前面に移動します。
そのあと、改めてテキストを黒枠の上に移動してみると、無事に配置できるようになっているかと思います。
基本的にはここまでの作業で今回入力したテキストは字幕として動画内に反映されているので、一度再生してみて字幕が適切な長さで表示されているか確認してみてください。
もし、字幕の表示時間が長かった(もしくは短かった)場合は、タイムライン上にある「タイトル 01(下の画像で薄紫の帯)」の右端にカーソルを合わせてドラッグすることで帯の長さを長くしたり、短くしたりできるので、そこで調整してみてください。
続いて、次のシーンの字幕を作成していきたいと思います。
基本的に先ほどまでの作業を繰り返せば良いのですが、せっかく調整したフォントや背景の黒枠はそのまま流用できた方が良いですよね。
そんな時はまず、「プロジェクトのアセット」にある先ほど作成した「タイトル 01」のアセットをコピーします。すると、全く同じ名前のアセットが追加されたと思います。
そのあと、コピーしたアセットの名前を必ず変更してください(今回は「タイトル 02」にしました)。そうしておかないと、このあと新しい字幕の文章を編集した際に元のアセットの中身まで変更されてしまうので、忘れないようにしてください。
アセットの名前を変更した後、「ビデオ 2」のタイムライン上の字幕を表示させたい位置に「タイトル 02」をドラッグ&ドロップしてください。
この時点では、先ほど入力した文章がそのままコピーされているので、まず今タイムライン上に配置した「タイトル 02」の紫の帯をダブルクリックしてください。すると、編集モードに切り替わるので、新しく字幕として入れたい文章を入力することができるようになります。
基本的にはここまでの流れを繰り返すことで、字幕を追加していくことができると思いますので、ぜひやってみてください!
一つだけ小ネタですが、字幕の文章が「一行で終わる場合」と「二行になる場合」が発生することがあると思います。その時は、一行の文章を入力するときは「一行で終わったアセット」をコピー & ペーストして流用し、二行の場合は「二行で終わったアセットを」コピー & ペーストして流用するようにするとテキストの配置がブレないので良いと思います。
おまけ:字幕の切り替え効果(トランジション)のつけ方
字幕の文字には、フェードインやドロップインなどのアニメーションも簡単に付けられるようですが、ここでは字幕間の切り替え効果のつけ方を紹介したいと思います。
まず右側の四角いアイコンをクリックします(アイコン上にカーソルを持っていくと「クリップ間にトランジションを適用」と表示されるかと思います)。
すると「トランジション」というメニュー画面が出てきますので、その上部の「すべてを表示」となっている部分をクリックし、表示されるプルダウンメニューの中から「ディゾルブ」を選択します
すると「クロスディゾルブ」や「ホワイトアウト」などいくつかの効果のアイコンが並んでいますが、その中から今回は「ディゾルブ」を適用したいと思います。
「ディゾルブ」のアイコンを効果をつけたいタイムライン上に持っていきます。今回は一番初めの字幕の「タイトル 01」の冒頭の箇所にいれてみます。
すると、「トランジションの調整」というウィンドウがポップアップしてきます。ここでは「デュレーション」という効果の持続時間を設定できるようになっていて、1秒単位で調整できるようになっています。
今回はデフォルトの1秒のままでいいので、そのまま「適用」ボタンをクリックします。
すると、下の図のように効果が適用された箇所が緑色の帯が付いているのが分かるかと思います。
ここで動画を再生してみると、字幕が始まるときにフワッと文字が表示されるのが分かると思います。
とはいえ文字で表現するのは難しいので、このブログの最後に一連の流れを紹介する動画をつけておきました。具体的にどんな効果が付いたのかはそちらを見てみてください。
続いて、連続している字幕間のトランジション効果を入れようとしてこの「ディゾルブ」を付けてみると、文字が重なって見づらくなってしまいました。ちょっと他を試してみたところ、連続した字幕間では「ディザディゾルブ」の方が良い感じでした(もしかするともっと違う良い効果があるかもしれませんので、いろいろと試してみていただいた方が良いと思います)。
この「ディザディゾルブ」の効果を付けるには、「ディゾルブ」の時と同様にアイコンをタイムライン上にドラッグ&ドロップするだけで OK です。
1点補足すると、ドロップした後は先ほどと同様に「トランジションの調整」ウィンドウが立ち上がってデュレーションの設定画面となるのですが、そのウィンドウの中の「詳細」ボタンをクリックすると以下のような画面に切り替わります。
ここでは字幕間のどの位置に効果を配置するかを設定できるようになっています(「前の字幕の最後に適用する」のか、「後ろの字幕の最初の部分に適用する」のか、もしくは「前後の字幕の真ん中に適用する」のかを設定できます)。
今回は「前後の字幕の真ん中に適用」したいので、真ん中の「クリップ間」を選択し「適用」ボタンをクリックします。
すると先ほどと同じように効果がついた箇所に緑色のバーが付き、適用されていることが分かるようになったかと思います。さらに複数の字幕が連続する場合は、それぞれの箇所に同じように「ディザディゾルブ」を付けてみてくdさい。
さいごに(動画で確認)
このブログで紹介した内容を動画でも撮影してみたので、併せて見ていただくと効果の付き方も含めより具体的に確認いただけると思います。
お仕事でちょっとした(プロに頼むほどでもない)製品紹介やデモ動画を作成したいときに活用できる小技でした。
ちなみに余談ですが、上のデモ動画は PowerPoint の「画面録画」機能を使って撮影しました。PowerPoint というとスライド上のプレゼン動画しか撮れないと思ってしまうかもしれませんが、他のアプリケーションのデモも撮影できるので、これも結構重宝しています。もしご存じでなかったら、一度試してみるのも良いかと思います。
それでは、また!