技術ブログ記事への訪問数 4 倍への道

こんにちは、マーケティング担当の金尾です。
このブログを始めた時に「芳和システムデザインという会社が提供できること(価値)をより具体的にイメージしていただけるようにしたい」という思いがありました。
一番わかり易いのは「導入事例」を増やすことですが、これはそんなに頻繁に公開できる案件が転がっているわけもなく、「では、その次に事例に近いものは?」と考えた時に「取り扱っている技術に関する内容」だろうということで「技術関連の記事をできるだけ増やしていく」という方針を決めました。
とはいえ私自身は技術者ではないですし、もともと技術情報を外部発信する文化が会社にあったわけでもないので、試行錯誤しながら取り組んできたわけですが、ふとデータを整理してみると「技術記事への訪問数が昨年比で 4 倍」を越えていました(まだ今年の 12 月は終わっていないのに^^;)。
手応えとしてはまだまだ「道半ば」ですが、意識してきた内容を整理してみると私のように試行錯誤中の方の参考になることがあるかもと思ったのでちょっと書いてみます。

無理やり書かされた記事は誰得にもならない

単に「技術記事を増やす」ことを達成するだけなら、「ノルマを課して書いてもらう」ことが一番簡単な方法ですよね。
ただこれは得策ではないと思っています(うちのように外部発信の文化がない状況だった場合は特に)。
マーケティングの立場からすると「定期的に露出することが先決」という思いも頭の中をよぎるのですが、そこをグッとこらえて「いやいや、無理やり書かされた感満載の記事を読みたい人なんていないだろう?誰得?」と言い聞かせて進めてきました。
とはいえ、放っておいても勝手に書いてくれる人が増えるわけもないので、まずやったことは「書いてやってもいいよ!」的な雰囲気を出している人を見つけることでした。この時は「書いてみようかな」という気持ちだけあれば十分で、技術力や文章力などは全く考慮に入れていません。何よりも「まずは一本書いてみてもらう」ことが一番重要で、その次に「また書いてみようかな」と思ってもらえるようにサポートすることを意識していました。
もちろん、書いている内容が技術的に正しいかどうかのチェックは部長にしてもらいますが、文体や構成については今でもほとんど口出しをすることはありません。書いた人の個性が出て良いと思っていることと、文章や構成の上手い下手は数をこなせばある程度付いてくると思っているからです。
まずは「自分の意志で書いてみた」人を一人でも良いので作ることが何よりも肝心かと。外部発信の文化がない会社でも一人くらいは絶対見つかるはずです。
(あ、一つ忘れていましたが、開発部の部長にはあまり書く気がなくても初めに何本か書いてもらいました。率先して書いてもらうことで「会社としても推奨されてるのね」ということを感じてもらえるので、これも重要なポイントの一つだったかもしれません。)

自分(マーケター)でも書ける方法を考える

私自身、執筆をお願いするだけというのも信条ではないので、プログラムは書けないものの自分で書けそうなものを探しては率先して書くようにしました。
ちなみに「テクノロジー カテゴリ」の一本目は、私が書きました。
これは外部の技術コミュニティで登壇した社員のスライドを見つけて、その内容をかいつまんで文章にしたものです。こういうやり方も手の一つだと思います。中身の詳細が多少わからなくても、技術コンテンツとして成立させることができます。
それから、イベントに出展した際のデモの中身の紹介などはマーケターでも全然できると思います(こんなのとか)。
あとは、ある程度記事が溜まったら人気のある記事を整理して紹介するのも手ですね。
ちなみにこれはタイトル付けもハマったのだと思いますが、「BLE通信の基礎 – アプリ開発 – 活用例コンテンツ10選」は結構読んでいただいています。
技術的にそんなに強くなくても、発想一つでマーケターでも書ける技術に関する記事があるので日頃からちょっとだけ意識していると良いと思います。

とはいえ、焦るときもあります

昨年からの四半期ごとの投稿数のトレンド

上の図は四半期ごとの「テクノロジー カテゴリ」の記事投稿数のトレンドですが、昨年の Q4 で数字がはねているのは Advent Calendar を企画して半分無理やり数を稼ぎに行ったからです。記事自体はしっかり書いてもらえたので悪い面ばかりではないのですが、詰め込みすぎた反動で次の四半期は数がグッと減ってしまいました…
と同時にそれまでは自発的に書いてくれる人だけにフォーカスして働きかけていたのですが、「ふーん、ブログを書いている人もいるのね」的な中立的な人たちにも参画してもらえるようにしないと先細りしてしまうことに気づくことができました(「無理やり書いてもらうものではない」と思うだけで「どうやったら書いてみようかな」思ってもらえるかをちゃんと考えていなかったわけですね)。
なので、開発部の打ち合わせに参加して「どんな記事がよく読まれているのか」とか「どれくらいの人に読まれているのか」といった情報を共有させてもらったり、ぼそっと「書いてみませんか?」と囁いてみるようにしたり、毎月のレポートを共有するようにしてみました。
すると少しずつ「こんなの書いてみようと思ったんだけど」とか「こういうネタが受けそうな気がするんだけど」とか言ってくれる人が増えてきて、今年に入って初めて記事を書いてくれた人が 5 名も出てくれました!(ホントに嬉しかったです)
おかげで、今年の Q4 では Advent Calendar を実施しなくても記事数が増えてきてくれる状況になり、少しずつですが今年の底上げができたのかなと感じています。

さいごに

ちなみに単純に訪問数だけを見ると記事内にサンプルコードが含まれているものの方がよく読まれる傾向があります。
もちろん作例集とかデモの内容などは、コードがなくてもビジネスアイディアを膨らませて貰うことのできる重要なコンテンツなので、上手く訪問数の多い記事と連携させて流れを作っていくことも今後はもっと意識して取り組みたいと思っています。
やっぱりまだまだやれることは沢山あります。
今回は「テクノロジー カテゴリ」の記事の話を書きましたが、それ以外のカテゴリについても、小手先ではなく「読みたいと思ってもらえる記事を増やす」ことができるよう来年も取り組んで行きたいと考えています。
では、また!

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