こんにちは、総務のクドウです。
東京は梅雨に入り、汗が服に張り付くほど蒸し暑い季節になりましたね。
そんな折、さらに暑い戦いが登山サークルで繰り広げられていました。
クドウ「じゃんけん、ポン!じゃんけ〜ん・・・ポン!あ〜負けた」
なーさん「な、この私が敗北するなんて」
宮一「(髪をかき分け)フッやはり運命の女神は俺に微笑むのさ」
敗北者の悔しがる姿を尻目に、今回登る山「岩殿山」について優雅に解説する宮一さん。
これは何を隠そう、次に登る山をかけて部員たちがじゃんけんで勝負をし、勝利をおさめた者に決定権が与えられるという部活ルール、別名「仁義なきじゃんけん」である。
かくしてこの厳正なる勝負の結果で岩殿山に登ることになった登山サークルは粛々と登山準備を進めました。
さて、快晴に恵まれた決行日。
新宿から出発する、特急あずさに乗り60分後には大月駅に到着しました。
大月の駅舎はログハウス風の門構えで、木の良い香りに癒されます。
そうそう、中の売店では山梨県で有名なお土産、信玄餅やお蕎麦などの軽食が頂けます。
早速、蕎麦の味をレポートしようと売店に向かうクドウの首根っこを部員に掴まれ、外へ引きずられてしまいました(くっ匂いでお腹を満たせというのか)
何はともあれ、出発が遅れては行けないので先を急ぎます。
【本日のルート】
8:30 新宿から特急あずさに乗る
9:35 大月駅に到着
・JR大月駅~岩殿山丸山公園(約20分)
・岩殿山丸山公園~岩殿山~稚児落し(約130分)
駅から歩いて20分ほど歩くと登山道の「岩殿城跡入口」に到着。
登ってしばらくは急な石畳の階段が続きますが、道が綺麗に整備されているので歩きやすいです。
みんなで楽しく会話しながら軽快に登り、あっという間に「丸山公園」に到着。
少し休憩をしていると公園の高台から富士山が見えました!
空気が澄んで、この距離からでも山頂の輪郭がくっきり見えます。
そして公園という割に立派な門構えの入口やお城のような休憩所があります。
これは、はるか昔に岩殿城という城が山頂に建てられた過去の歴史に起因するそうです。
またその城は周囲を険しい断崖絶壁に囲まれて、攻めにくいことから「難攻不落の城」と恐れられていたそうな。
歴史好きな方にはぴったりの観光スポットです(残念ながら歴史に詳しい部員はいません)
公園をさらに上へ登ると山頂に着きました。
ここの標高はスカイツリーと同じ634m、例えるなら電波塔の先に立っているのと同じ高さです(高所恐怖症なので想像するとヒヤリとします)
時刻はまだ11時、水分補給して次の「稚児落し」を目指します。
山頂から道を引きかえし、途中で稚児落しまでの別ルートを発見。
そして脇に小さな看板を見つけ、血のように赤い色で「危険 この先はクサリ場のあるコースです」の警告に、火照った体が涼しくなります。
さらに先に進むと突然、絶壁が現れたのでここで行き止まりかと思ったのですが壁を這うようにクサリが上に伸びていたので、これを掴んで登るのだと理解しました。
クドウ「(口をポカーンと開けて)え、ここを?」
なーさん「クサリがつながれている木が、今にも折れそうですね」
絶壁を前に呆然とする2人の前に颯爽と先陣を切る男が現れました。
「ここは俺に任せろ!」
次の瞬間、そこにはクサリを掴み華麗に登る宮一さんの姿が。
危険な絶壁に誰よりも先に挑む彼の勇姿に端を発し、残りの部員も後に続きます。
これはのちにサークル誌に残る「クサリ場の武将」という異名で後世に語り継がれることでしょう(日誌の11ページ「その時、彼が動いた」より)
この先も武将 宮一さんは、自然災害で荒れた悪路も挫けず、頂上まで導いてくれました。
きっと彼が居なかったら今頃、山の中腹で下山していたことでしょう(そろそろご飯の時間ですね)
そして全員が無事、稚児落しにたどり着きました。
ここまで直角の絶壁を登ったり、土砂崩れがあったであろう急傾斜をロープを頼りに降りたりと、少し気を緩めたら滑落してもおかしくない道を歩いてきました。
ここまで来れたのも先導してくれた武将のおかげです。
下山したら感謝の印としてキンキンに冷えたビールを飲もうと全員で誓いました(運動した後は特に美味しい)
今回の岩殿山で絆がさらに深まった登山サークル、次はどの山を目指すのか。
どうぞ、お楽しみに!