こんにちは、総務の工藤です。
今年で創業から16年目になる芳和システムデザインは、ものづくりの会社として幅広いニーズに応えるファブレスメーカーです。
ハードウェアの特性を利用した新しいサービスを生み出す、その背景には何があるのか。
事業を支える人に焦点をあて、その真相に迫りたいと思います。
本日は開発部のプロジェクトリーダーとして活躍する、仁平さんにインタビューしました。
経験がない製品開発に挑戦
4年前に展示会に出展することになり、どんなサービスを展示するかを決めるミーティングに参加しました。
そこで最初にアイデア出しからはじめ、最終的には倉庫管理のため「スマホ・タブレットで物を探せるビーコン」の開発が決まり、試作品を作ることになりました。
試作はBLEAD-B(ブリードビー)の小さな基板にスピーカーとLEDをつけただけのものでしたが、課題になったのは音と光が弱く目立たないことでした。
そこで、音の周波数を調整しなるべく耳障りな音にし、さらにLEDをより目立つものに変更しました。
ところがこのLEDはかなりの電力消費があるので、これに合わせて単3電池が2本入るケースに変更するなど、思っていたより苦労しました。
当時はOSの乗ったマシンの上で動かすソフトウェアの開発経験がほとんどで、慣れている方からすれば当たり前のことなのですが、音を出すのにスピーカーへのON・OFFを繰り返し、その繰り返しの間隔で音の高さを自分で調整しないといけないなど、「そこからか〜」と思うことがしばしば、OSのありがたみを心底感じる事ができました。
そして実際に試作品が完成したのは1ヵ月後。
周りの協力もあり、なんとか展示会に間に合いました。
展示会場である幕張メッセに試作品を設置して動作を確認するところまで作業をしました。
仕様通り、スマホ・タブレット上で操作すると音が鳴り、LEDが光ります。
ここまで、ひとりでアイデアから試作まで作り上げたので試作品は、例えるならわが子のような存在。
会場でLEDがチカチカと光っている様子を見て「一人でも多くの人の目にとまって欲しい」という気持ちになりました。
それから数年後、ある企業からこの製品に問合せがありました。
実際に製品を担当者にみせるとすぐに取引が決まり、製品化する過程でビーコンを小型にしました。
そのビーコンを利用したものが「荷物探索システム」です。
この時、開発は別のエンジニアが携わりましたがファームウェアは私が作ったものをベースにしています。
月日はかかりましたが、私の作った試作機が実際に利用される姿を見て、正直嬉しかったですね。
自分の提案が形になる
業務は製品開発が2割で残りは受託案件です。
受託はおおよそ、100万〜2000万円程度の比較的小規模なものが多く、チームも小規模なため、プレイングマネージャーとして自身もコードを書きたい方にはとても良い環境だと思います。
私はその中でも創業時からお取引のある出版社様を担当させてもらっています。
要件定義のその前、コンサルティングというと仰々しいですが、システム化できそうな業務の相談を受け、提案していくところから案件が始まります。
苦労もありますが、前述の「荷物探索システム」の件と同じように、自分の提案が形になって実際に使ってもらえるところを直に見ることができ、とてもやりがいがあります。
リーダーとしてはまだまだ未熟な部分もありますがプロジェクトメンバーにも恵まれ、フォローされながら努めさせてもらっています。
最後に
弊社では現在、PL・PM経験者を募集しています!
当社にはものづくりに携わる環境が揃っているので、ご興味がある方はどうぞお気軽にご連絡ください。