ITを活用して地方の課題を解決しよう!南島原アイデアソン!

こんにちは。コンサルティングチームの長谷川です。
9月7日(金)〜9日(日)に行われた経産省・地方版IoT推進ラボに選定されている長崎県南島原市の事業「南島原ローカルITサービス創発塾」のアイデアソンにメンターとして参加してきました。
「南島原ローカルITサービス創発塾」では設定したテーマに沿った課題解決を行うITサービスのプロトタイプ開発を目指していて、今回のアイデアソンを行ったあと、10月に改めて集まり実際に開発を行うハッカソンを開催するという形式になっています。
南島原のアイデアソンは今年で3回目の開催となります。
このイベントは、複数のテーマを設定のうえ、様々な課題をもった地域の方々と交流し、楽しく開発合宿を行います。

  • 南島原を民泊のメッカに
  • 南島原の世界遺産と歴史を楽しむ
  • 移住したくなる南島原とは

参加者はこの中から最低一つ取り組むテーマを決めみんなで考え解決していきます!
参加メンバーも全国から様々な優秀なエンジニアの方が参加し、諫早の専門学校の学生を始め、地元のそうめん生産者さんやクリーニング屋さんなど幅広い方々が参加しました。
今回のメンターは佐々木陽さんと木暮祐一先生と春山さん。佐々木さんは会津若松で会社を経営し、この日はシリコンバレーから南島原に直行という気合の入れようです。
木暮先生は青森公立大学の准教授です。とにかくガジェットが大好きで当日も隙あらばドローンを飛ばしていました。
春山さんは元TISのエンジニアをしており実体験に基づいたとても面白いお話をしてくださいます。

さてイベントの方ですが、今回のスケジュールはこんな感じでした。
【1日目】
長崎空港集合
南島原市役所でオリエンテーション
イルカウォッチング
エコパーク論所原(宿泊地)
BBQで交流会
お酒飲みながらアイデアソン
【2日目】
南島原ひまわり観光協会で民泊や観光について話を聞く
キリシタン資料館見学
大雨の中、原城跡見学
原城温泉 真砂で温泉タイム&チーム分け
エコパーク論所原に戻りカレータイム
雲仙 小地獄温泉
お酒飲みながらアイデアソン
【3日目】
チームで行動
成果発表会&ミニセッション
解散
前回は1日目からチーム分けをして、そこからはチームごとに行動して取材や体験をしていましたが、今回は全体での体験が多く盛り込まれました。
最初のイルカウォッチングはイルカ遭遇率驚異の99.9%を誇るという「かづさイルカウォッチング」さんへ。

雨の中、船を走らすこと90分…..
なんと….イルカに遭遇できませんでした….
これは地元の人もびっくりしていて凄いことみたいです。
お店の方も申し訳なさそうに5年間有効の無料券を配ってくださいました。(実は私は4年前に同じ場所でたくさんのイルカを見てるんですけどね)
雨もひどかったので1日目の宴会の買い出しを終え早々に宿泊地のエコパーク論所原に向かいました。
1日目の夜は毎回恒例のBBQで地元の方々と交流です。
20時過ぎたあたりで温泉に入りたいということで雲仙の小地獄温泉へ向かいました。
google先生にお伺いし21時までやっているということだったんですが……
なんとまさかの準備中….雨だから早く終わらせたんですね。そうに決まっています。
ということで宿泊しているケビンに戻るといつも通り飲み会が始まっていました。
このアイデアソンの醍醐味であるケビンでの飲み会は地元の方も含めみんなで色々アイデアを出しながら自由にディスカッションをします。
今回のテーマに関係なく自由なアイデアが出てきました。

ちなみにハッカソンの際には、アイデアソンの時のように飲み会を開催してもほとんどのチームが本気で準備しているため人が集まらないんです。
翌朝は南島原ひまわり観光協会の事務所に伺い民泊と観光についてお話を伺いました。

南島原の民泊はAirbnbなどの民間企業が運営しているような民泊でなく、南島原市の観光協会が管理している農林漁業体験民泊となります。
大きな違いは泊まる家にはその家に住んでいる人がいて、そこで様々な体験を行うところにあります。
例えば漁業を営んでいる家に民泊する場合、漁や釣りを体験し、釣った魚を自分で捌き、民泊先の家族とみんなで食べるなど、普段できないような体験が気軽にできます。(ご興味がある方はこちらのサイトをご覧ください。)
そして今回のテーマの一つにもなっている「南島原の世界遺産と歴史を楽しむ」という観点では、世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」について学ぶため、南島原市内にあるキリシタン資料館を見学しました。こちらはかなり本格的な資料館となっており、20分程度の映像を見た後、ガイドの方がひとつひとつ丁寧に案内してくださいました。

そこには隠れなければならなかった悲しい歴史から、原城を中心に激しい戦闘となった島原の乱について、そしてその後も潜伏しなければならなくなってしまったことについて学べる良い資料館でした。
この日は台風並みの大雨だったのですが、原城跡も見学しました。原城跡は現在では石垣などしか残っておらず城跡としては少し寂しいですが、色々考えさせられる土地でした。キリシタン資料館→そのまま原城跡というパターンで見学したのでさらに衝撃的でした。

そして午後からようやく今回のアイデアソンのテーマ別にチーム分けを行いました。
前述もしましたが今回のテーマは以下の通り。カッコ内は担当メンター。

  • 南島原を民泊のメッカに(木暮先生、春山さん)
  • 南島原の世界遺産と歴史を楽しむ(佐々木さん)
  • 移住したくなる南島原とは(長谷川)


民泊チームは長崎県内の学生が中心のメンバー構成となりました。
世界遺産チームは南島原アイデアソン常連中心、移住チームは地元のメンバーが多くなりました。
移住チームはSWOT分析を駆使し、まずはテーマに関係なく南島原全体を対象に外部からの目線と内部からの目線で分析を行いました。
結果、移住を考える人たちは環境や仕事に不安を感じているのではないかという結論に達しました。
そこでまずは普段地元の方々がどういったところで買い物しているなどの情報を投稿閲覧できるYahoo!知恵袋のようなQA機能を搭載したポータルサイトの作成・運営を企画しました。
その他の機能もいろいろと盛り込もうと考えていますが、南島原市が事業として行う10日間の移住お試し企画である「南島原市お試し住宅」などとも連携を検討すると面白そうです。
こちらは地元の方々が参加いただけるような仕組みもあわせて準備し、できる限り地元の方々で運営していけるように工夫する予定です。
最終日にはハッカソンで作るものの発表も兼ねているアイデアソンの結果発表を行い解散となりました。

このイベントは2ヶ月に渡り繰り広げられるイベントなのでここから各チームがアイデアソン後の1ヶ月間何をするかによってかなりの差が毎年つきます。そこも見所のひとつなので楽しみです。
次回のハッカソンは10月19日(金)〜21日(日)を予定しています。
このブログをみて興味をもったという方がいらっしゃいましたら実はまだ「南島原ローカルITサービス創発塾」のWebページから参加を申し込むことが可能です!
アイデアソンに参加していない方でも参加できますので、ご興味が湧いた方はぜひご参加ください。
次回はハッカソンの模様の報告をさせていただきますので、ご期待下さい!
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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