IoTで使用されている Bluetoothを利用したビーコンの基礎と事例

こんにちは、マーケティング担当の金尾です。
これからは技術系のブログ記事も公開していきたいと思っているのでよろしくお願いします。

弊社では技術コミュニティにも参画しているメンバーも多くいて、ちょくちょく登壇させていただいているのですが、これまではあまりオンラインで公開したりしていなかったので、これからはここでもお知らせさせていただこうと思っています。

まず今回は、2017年5月28日に開催された Android Bazaar & Conference 2017 Spring 内で発表した資料です。少し前のイベントの話ではありますが、BLE(Bluetooth Low EnergyやLPWA(Low Power Wide Area)といったIoTにまつわる通信規格の基礎からその活用事例、また各規格の長所/短所についても紹介しています。IoTはあまり詳しくはないけど全体的な技術要素を理解したい方にも分かりやすい内容となっていますので、ぜひ一度以下の発表資料をご一読ください。

 

書いてある内容

基本的には(私が登壇した内容ではないので)「スライドを読んでね^^;」ということなんですが、全85ページもあるボリュームなので簡単に要約していきます。

まず、書いてある内容は以下の章立てになっています。

  • IoTとは
  • Bluetooth Low Energyについて
  • LPWA(Low Power, Wide Area)について
  • IoTの事例について
  • 各規格の選択について

登壇の模様(株式会社芳和システムデザイン エンベデッドシステム部 部長 鈴木直康)

IoTとは

ここではまず、2011年に考えられていたIoTの世界観はどんな感じだったかという点を踏まえつつ、2017年時点で使用されているNFC(Near Field Communication), RFID(Radio Frequency Identifier), Wi-Fi(Wireless Fidelity), BLE(Bluetooth Low Energy), そしてLoRaやSIGFOXに代表されるサブギガのLPWA(Low Power, Wide Area)といった通信規格について整理をしています。

要はたくさんの規格や技術がありますが、それぞれ用途(必要な通信距離がどのくらいか)に合わせて使い分けているという前段の話になります。

Bluetooth Low Energyについて

全体感を整理できたところで、ここからは各技術要素について深堀していきます。
まずはBLE。

BLEは、2013年にApple のiBeaconが登場したことをきっかけにIoTで使用する通信として広まりました。
なぜBluetoothだったのかというと(受信機がスマートフォンのユースケースが多かったので)代表的なiPhoneとAndroidの両方で使用可能な通信のうちBluetoothが最も低消費電流で、低価格のデバイスだったという理由でした。

また資料内では、P36以降の「各規格の選択について」の章になりますがiBeacon, Eddystone, Linking といった規格についても詳細を解説しています。
それぞれの概要と特徴を簡単にまとめると以下の通りです。

  • iBeacon:AppleがiOS7から搭載した、Bluetoothを利用したO2Oソリューション。最初に広まった規格の為認知度が高く、送信間隔が100mSで同じデータを送信する事が規定されています。一方で送信間隔が100mSの為消費電流が多いという点もあります。
  • Eddystone:2015年にGoogleが発表した規格。バッテリレベル、温度、起動からのカウント、起動からの時間を送信するEddystone-TLM(TeLeMetry)やUUIDに似たものを送信するEddystone-UID(Unique ID) などの機能があります。
  • Linking:NTTドコモが主体的に推進しているデバイス連携プラットフォーム。サービスの情報をデバイスへ通知したり、サービスがデバイスのセンサー情報を取得できたりとデバイスとサービスの連携を容易にするものになります。
LPWA(Low Power, Wide Area)について

続いてLPWA。これは比較的長距離飛ぶサブギガ(920MHz)帯を使用した規格で、代表的なものとしては、LoRa(LoRaWAN), SIGFOX, Wi-SUNなどがあげられます。

サブギガ技術は、「他の規格に比べ長距離通信が可能」ですが、一方で「出力が大きい為、消費電力が比較的大きい」「データ転送レートを上げると、電力と距離が短くなる」「暗号化やデータ長については、各技術毎に違う」といった面もあります。

また各LPWAの規格の特徴とBLEを比較すると以下のように表せますので参考にしてください。

補足:データ長は、ヘッダなどを含みます。実際に送信できるデータ長は短いです。

IoTの事例について

2017年現在、皆さんもご存知の通りIoTは実証実験ではなく様々なところで本番稼働しています。
ここでは、弊社の持つ以下のような事例をご紹介していますので参考にしていただければと思います。

  • 工場における所在確認ソリューション
  • 安全管理ソリューション
  • JR西日本様の新大阪駅での「エキマルシェ x マイフェバ」O2Oソリューション
  • KIRIN様の自動販売機と連動するLINEビーコンを活用したTappines アプリ ソリューション
まとめ

要約するだけでもかなりボリュームになりましたが、より詳細な内容をスライドには記載してありますので、ぜひご一読いただければと思います。

また弊社でもBLEADというブランドで高性能なBLEデバイス(Beaconなど)を取り扱っております。これらを組み合わせた新規ビジネスなどのコンサルティングサービスや、アプリケーションの開発なども行っています。

ご興味がありましたら、ぜひ一度お問い合わせください。

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